Songbirdの紹介:フレアのカナリアネットワーク

この記事では昨日フレアネットワークのブログで公開されたSongbird紹介の記事を翻訳し、現時点での私の感想を書いてみます。

Flareのカナリアネットワーク、Songbirdを紹介します。
私たちは、Flareの開発と立ち上げに関する最新の計画を発表できることを嬉しく思います。Flareでは、実用性を提供することを目的としたネットワークと様々なFlareの中核となるプロトコルの、広範なテストを行ってきました。今、私たちのテストは、隔離されたテストネットワークでのさらなるテストではほとんど理解が進まない多くの要素を持つ段階に到達しました。今後は、敵対的な環境において、実運用されるブロックチェーンを使ったライブテストに移行します。今後6週間のうちに、Flareの「カナリア」ネットワークであるSongbirdをリリースする予定です。

カナリアネットワークとは何か?
「カナリアネットワーク」とは、ある決められた(つまり希少な)トークン供給を持つ実運用ブロックチェーンのことで、関連するメインネットの機能をテストするために使用することを目的としています。カナリアネットワークでは、ユーザーは自由に補充することができない残高を持っています。これはテストネットが一般的に無制限のトークン供給を持ち、蛇口からどのユーザーも少しずつ利用できるのとは対照的です。

量が決められた希少なトークンの供給は、トークンに価値を与え、攻撃者にとって魅力的なものになる可能性があるため、テストは可能な限り「本物」であるようになります。これにより、テスト中のシステムをより強固なものにすることができます。ポルカドットは、Kusamaネットワークでカナリアネットワークの概念を提唱した創始者です。

Songbirdの目的は?
SongbirdはFlareのカナリアネットワークで、2つの異なるフェーズから構成されています。Flareの立ち上げに先立ち、SongbirdはFlare Time Series Oracle(FTSO)、ステートコネクタ、F-アセットシステム、ネットワーク・アーキテクチャーの継続的なテストに役立てられます。FTSO と F-アセット のプロトコルは Songbird 上で稼動し、F-アセット は元となるトークン(XRPなど)から生成されます。 これにより、最終的な Flare の立ち上げに向けて、セキュリティ、安定性、信頼性が向上します。

Flareの立ち上げ後、Songbirdは、新しいF-アセットの導入、FTSOやF-アセットシステムの変更、その他のネットワークの変更など、ガバナンスが主導するフレアの変更をテストするための長期的なネットワークとなることを意図しています。

すべての期間において、Songbirdには他に2つの主な用途があります。1つ目は、Flare上での立ち上げを希望するアプリケーションの高度なテストとコミュニティの構築です。理想的には、Flareで立ち上げられるすべてのアプリケーション、特にFTSOやF-Assetシステムを利用するアプリケーションは、最初にSongbirdでテストを行います。2つ目は、FLRトークン保有者が、FTSOへの委任、F-アセットの鋳造などのFlareの主要プロトコルに慣れ、FLRトークンを危険にさらすことなく、Flare上で構築されたアプリケーションを利用できるようにするためです。

Flareは、テストされたすべてのコアプロトコル、FTSO、初期Fアセット、ステートコネクターとともに立ち上げられます。Flareの潜在的なアップデートのためのテストベッドとしてSongbirdを使用しているため、FlareとSongbirdの間では、Songbirdの方がしばしば、より進んだネットワークになるでしょう。イノベーションや新しい分散型アプリの立ち上げは、まずSongbirdで行われ、そして、テスト後にFlareで展開される可能性があります。これにより、Songbirdは独自のネットワークとなり、Flareの安定性は必要としないが、FlareのコアプロトコルやSongbirdがFlareよりも先に提供する可能性のある、より高度な機能を利用したいと考えるアプリケーションにとっては、単独で有用なものとなります。Songbirdは一般的に、小さな価値を保有するアプリケーションにとって魅力的である一方で、Flareはより大きな価値を扱うアプリケーションにとって魅力的かもしれません。

Songbirdトークン
Songbird には独自のトークンである Songbird ($SGB)があり、FLR の配布先と同じ人に同じ比率で、一度だけ配布されます。開始時の総供給量は150億で、FTSOとバリデータの報酬システムにより、初めは年率10%のインフレーションがあります。これは、スナップショットの時点で保有していた1XRPにつき、0.1511SGBが割り当てられることを意味します。

事前に決められた(Fアセットへの)鋳造報酬プールは存在せず、その供給はフレア財団に委ねられます。(ウォレットなど)自己保管でFLRを請求した場合、SGBへのアクセスには、同じEthereumスタイルのアドレスを使用しますが、異なるチェーンIDを使用します。取引所を通じてFLRを請求した場合は、取引所があなたに代わってSGBを受け取ります。あなたは、その取引所にSGBの配布を依頼する必要があります。

ガバナンス
Flare と同様に、SGB トークンを使用してガバナンスの役割を果たすことができます。Flareとは異なり、これはSongbird自体への変更の実装には関与しません(Songbirdはその目的のためにFlareに従属しているため)。しかし、ガバナンスは、Songbirdのステートコネクター、FTSO、F-Assetのプロトコルに、Flareのガバナンスによって提案されていない追加のブロックチェーン、(そのトークン)価格、F-アセットをそれぞれ追加するのに役立つでしょう。

立ち上げの順序
Songbirdは、まず最初に純粋なEVMスマートコントラクトネットワークとして立ち上げられます。これにより、ネットワークアーキテクチャのテストやサードパーティの分散型アプリ(Provityなど)のテストを開始することができます。その後、FTSO、ステートコネクタ、F-アセットの各システムが利用可能になります。

Flareの立ち上げ
Flareは、Songbird上のすべてのシステムを充分にテストした後、9月末に予定されている最終的なセキュリティ監査を経て立ち上げられます。

カオスの警告
Songbirdは製品レベルのネットワークとはみなされるべきではありません。これは、提案されている製品レベルのネットワーク(Flare)の整合性、時間経過によるガバナンスの更新案、Flareのコアプロトコル、Flare上で起動する分散型アプリのテストのためのものです。Flareチームは、将来的にSongbirdのサポートや開発を継続することを約束するものではありません。Flareのチーム、そしておそらくSongbird上で分散型アプリをテストしている様々なチームは、バグやその他の問題を見つけて利用し、ネットワークを破壊しようと積極的に試みるでしょう。そのため、Songbirdには、(Flare)メインネットよりも潜在的に大きなアクセスの喪失、トークンの喪失、などのリスクがあることをご理解ください。念には念を


Songbirdの感想

フレアネットワークは個人投資家に加えて、機関投資家が使用できるだけのスケーラビリティと信頼性を持つものになるだろうと考えていましたが、今回はさらにその可能性が高まったと思います。

フレアCEOのフィリオンさんは元々機関投資家だったので、彼の言う「製品レベル」というのは機関投資家が安全に参入できるレベルと言って良いのではないでしょうか。ですから、Songbirdは製品レベルとみなされるべきではないとは言っても、BSCPolygonくらいの信頼性は期待して良いのではないかと見ています。

私たち個人投資家にとっては、エアドロップされたSGBを使って、FLRで行うのとほぼ同じ資金の運用が試せることになるでしょう。しかもテストネットではないので、XRPなど、本当に価値のある資産を使った運用を行うことになります。特に初期は不安定な状況が予測されるので、もし資産が無くなっても、「お金の世界を変える歴史的実験の犠牲になった」と笑って済ませられるくらいの資金量で始めようと思います。

開発者にとっても、参入の敷居が下がり、様々な試行錯誤を行えるのでメリットは大きいことでしょう。

一つ懸念があるとしたら、(特に日本の)取引所に配られるSGBが利用者に配布されるのかということです。フィリオンさんも取引所にSGBの配布を依頼してくださいと書いていましたが、私も利用している取引所にリクエストしてみます。多くの人がリクエストすれば、時間はかかるかもしれませんが、SGBの配布あるいは上場がされるかもしれません。そうすれば、その取引所へのFLRの配布・上場も早まる可能性があります。

いずれにしても、この「棚からヒヨドリ」のチャンスを楽しみ、活かして行きたいものです。

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